私は彼とあくまでも友達になりたい
***

私が図書室に向かうとそこにはもう何人か席についていた。
弥生くんもいた。

私は弥生くんの隣にこっそり座る。

早いもの順に右から右からと席が埋まっていたので、仕方なくなのだが。

私は、あの夏祭りの夜以来、弥生くんと顔を合わせるのは初めてで、何となく気まずかった。

「ねぇ。弥生くん。」

私は小声で話しかける。

「久しぶり。」

「そんな久しぶりでもないじゃん。」

「そっか。そうだね。」

そんな会話を交わした。
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