私は彼とあくまでも友達になりたい
隣の席で、黙々と本の修理をする弥生くんを見ながら色々考える。

そういえば、弥生くんはバレー部だったよね。
ユニフォーム姿ってどんなのなのかな、とか。

そういえば、弥生くんの趣味知らないな。
音楽だったらどのジャンルが好きなんだろ?とか。

いろんな『知りたい』が弥生くんを見ていたら生まれた。

弥生くんにも、私について何か『知りたい』と思ってることがあったならば、どんなに幸せだろうか。

まぁ、そんなことは確実にないだろうけど。
< 53 / 251 >

この作品をシェア

pagetop