私は彼とあくまでも友達になりたい
***

「…あった。」

私達が自動販売機を探し始めてから数分。
ついに姿を現した自動販売機。それは公園にあった。

じゃんけんで勝った方から、先に買うことにした。

弥生くんはチョキで私はパー。

私は負けた。

「暑いし、炭酸飲みたいかも。サイダーにしよ。」

と弥生くんは言い、透明なサイダーのボタンを押した。

すると、ぴぴぴっと自動販売機から音がした。
どうやら当たり付きの自動販売機だったようで、当たったようだった。

「うわ、当たることなんて本当にあるんだ…。
…どうする、西窪。何が飲みたい?」

どうやら当たった一本を弥生くんがくれるようだった。

「じゃあ、弥生くんと一緒のサイダーにする。」

私はそう言うと、弥生くんはまたサイダーのボタンを押した。
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