私は彼とあくまでも友達になりたい
「そ、そういえば、部活はどうなの?」

照れ隠しで弥生くんに聞いてみた。
すると弥生くんは普通の距離に戻って、

「んー、まあ、ぼちぼちかな。
次の大きな大会は、ベンチには入る予定。」

と言った。

「へえ、凄いね!弥生くん。」

私は心の底からそう言った。
そして、私は最近ずっとずっと聞きたかったことを弥生くんに聞くことにした。

「…ねえ、弥生くん。私達はさ、友達にはなれたかなぁ?」

私はドキドキしていた。
少しくらい関係が発展してたならいいなと思う。

「…西窪、お前はさ、俺と仲良くなりたいから俺に構うんだよな?」

弥生くんはそう言った。
その言葉に私は、口を開く。

「…?うん。弥生くんと仲良くなりたいと思ってるけど。」

…まあ、少し前とは意味合いが違うけど。
けどそれは弥生くんには言わない。

そんな私の言葉に、弥生くんは少し考えてから、

「…ふぅん。じゃあ、俺らはまだ友達じゃない。」

と笑顔で言った。

「え!?」

私は驚きで顔が染まった。
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