私は彼とあくまでも友達になりたい
個人的にだが、弥生くんと私は、友達以上の関係だと思っていた。
でも、弥生くんが友達じゃないって言うんだったら、その程度の関係なのかも。

ドキドキとはまた違う痛みが胸を襲った。

弥生くんは、もしかすると幼馴染の子のことが好きなのかもしれない。
そして、その幼馴染の子も弥生くんのことが好きで付き合っちゃうのかもしれない。
他校から弥生くんに会うために文化祭に来ちゃうくらいだもんね。

私は弥生くんの好きな人でも友達でもない…

…って、何考えてるの!私!
弱気になるな!

友達未満宣言されたけど、後夜祭に誘われたことを喜ばないと!

そう思いながら、また本を読むことに戻っていった弥生くんの顔を眺めた。
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