私は彼とあくまでも友達になりたい
***
体育祭当日。
私はトイレの鏡の前でボブヘアをハーフアップにして、白のハチマキを巻いた。
うん。我ながら白色が似合ってない。
蓮美ちゃんには似合ってるって言われたけど、自信ないなぁ。
トイレから出て、グラウンドへ移動する。
その途中の階段に足をかけた時、
「あ、梨花。」
声をかけられた。
誰かは声だけでわかった。
「千夏、と…」
振り返るとやはり千夏がそこにいた。
その隣には…
「ひなちゃん!」
「ヤッホー。」
ひなちゃんがそう言う。
佐々木ひな、ひなちゃんがそこにはいた。
ひなちゃんは弥生くんと同じ一組の子。今も一組のカラーである赤のハチマキを巻いている。よく似合うなぁ赤。
にしても、なんで五組の千夏と一緒にいるんだろ…。
私のその疑問に答えるように、千夏が、
「さっきそこであってさ。
私たち保健委員で。体育祭の運営委員に当たってるんだよね。それで、仲良くなったの。
ね、ひなちゃん!」
と言った。ひなちゃんも、うん!と頷いていた。
「そうなんだ。
…にしても、ひなちゃんは赤色が似合って、千夏は黄色が似合うなぁ。私の白にあってないでしょ?
2人が羨ましいよ。」
ほんとに羨ましい。
だって、このハチマキ姿彰人くんにも見られるんだもの。
うー。もっと似合う色のクラスになりたかったなぁ。
「大丈夫、バッチリ似合ってる。」
千夏は右手でOKサインを作ってそう言った。
それでも自信が持てない私はもしかしたら、自分に自信がなさすぎるのかもしれない。
体育祭当日。
私はトイレの鏡の前でボブヘアをハーフアップにして、白のハチマキを巻いた。
うん。我ながら白色が似合ってない。
蓮美ちゃんには似合ってるって言われたけど、自信ないなぁ。
トイレから出て、グラウンドへ移動する。
その途中の階段に足をかけた時、
「あ、梨花。」
声をかけられた。
誰かは声だけでわかった。
「千夏、と…」
振り返るとやはり千夏がそこにいた。
その隣には…
「ひなちゃん!」
「ヤッホー。」
ひなちゃんがそう言う。
佐々木ひな、ひなちゃんがそこにはいた。
ひなちゃんは弥生くんと同じ一組の子。今も一組のカラーである赤のハチマキを巻いている。よく似合うなぁ赤。
にしても、なんで五組の千夏と一緒にいるんだろ…。
私のその疑問に答えるように、千夏が、
「さっきそこであってさ。
私たち保健委員で。体育祭の運営委員に当たってるんだよね。それで、仲良くなったの。
ね、ひなちゃん!」
と言った。ひなちゃんも、うん!と頷いていた。
「そうなんだ。
…にしても、ひなちゃんは赤色が似合って、千夏は黄色が似合うなぁ。私の白にあってないでしょ?
2人が羨ましいよ。」
ほんとに羨ましい。
だって、このハチマキ姿彰人くんにも見られるんだもの。
うー。もっと似合う色のクラスになりたかったなぁ。
「大丈夫、バッチリ似合ってる。」
千夏は右手でOKサインを作ってそう言った。
それでも自信が持てない私はもしかしたら、自分に自信がなさすぎるのかもしれない。