早く君に好きだって言われたい。
《華南side》
----【着信:友喜】
今は会社帰りに同期と居酒屋に来ていた。
あの日からずっと、友喜とラインしていない。メッセージは何回か来た。
だけど、どうせ失恋なら……このまま何もないままがいい。
「華南……出ないの? ハロウィンの人、だよね」
「……うん」
私が出ないでいたら電話は切れる。スマホの画面には【不在着信】【未読メッセージ2件あります】の通知が残っていて。
「ちゃんと、伝えた方がいいよ華南」
「……っでも、」
「このままじゃ、前に進めないよ。次、恋ができない。1年も片想いしたんだから」
「……そう、だよね」
伝えた方が、いいのかなぁ……自分のためにも。
このまま終わったら、消化不良だし。