早く君に好きだって言われたい。


私は去年のハロウィンの日……元カレに振られた。


『華南ってさー、あんま面白くないっていうかさ』

『えっ? 何、言ってんの……悠真(はるま)』


大学4年の終わり頃から付き合っていた。

本当に好きだった。

きっと彼も同じ気持ちだと、思っていた。


『だからさー……今まで華南に払って来たお金とか返してくんない? ざっと……そうだなぁ5万にまけといてやるわ』

『え……っお、お金? そんな、5万なんて払えないよ』


別れようと言って来た挙句、お金もせびるなんて……。


『なぁ、払えよ』

『……っ……』


なんだろう……さっきまで好きだったはずなのに、もうそんな気持ち全くなくて。


『わ、私は……払わない』

『はぁ?』


悠真、イライラしてる……だけどお金そんなに必要なの? でもこんなの理不尽だ。


『あっ! 久しぶり〜!!』

『え……っ』


だ、だれ……!?



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