早く君に好きだって言われたい。


「なぁ、華南。話しがしたいんだよ……」

「は?」


何を今さら……もうあの日、悠真の気持ちはわかったんだから話すことなんてない。


「なぁ……あの時のことは本当に悪かったって思ってんだ」

「……話すことなんて、ないよ。私、あんたの顔見たくないんだ」


人伝てに聞いたことがある……実家が借金しているとか、親が病気だったとか。

だけど、どんな理由であれ彼女に別れてまでお金をもらう理由にはならないよ。


「それにさ、急に謝りたいってどういうつもりなの? なんか企みでもあるわけ?」

「そ、そんなことねーよ」


……噛んでるけど。


「まぁ、とにかく! お金も出さない。もう、1年経ったんだしなんとも思わないけどね」


はぁ、もう。
なんか……友喜に会いたい。










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