あなたの左手、 私の右手。
私たちが接客フロアに着くと同時に非常電源がついた。
一瞬その場で動きを止めた私と先輩はお互いの顔が見えて少しだけ冷静になる。
「真っ青だ。本当に大丈夫か?」
改めて私に確認する先輩はもう一度怪我がないかを見ている。
「大丈夫です。なにからしますか?」
今は自分のことよりもお客様のことだ。同じように不安な思いをしている人もたくさんいるはずだ。
「まずは企画展にいるお客様に非常階段前に集まっていただく。もうすぐ非常電源をつかってアナウンスが入るから、その指示が出たら従って誘導する。」
私たちは日頃から避難訓練をして役割分担を確認していた。私と先輩はフロアのお客様の誘導係。
救護係や本部係、火の元安全確認係などいろいろわかれている。
一瞬その場で動きを止めた私と先輩はお互いの顔が見えて少しだけ冷静になる。
「真っ青だ。本当に大丈夫か?」
改めて私に確認する先輩はもう一度怪我がないかを見ている。
「大丈夫です。なにからしますか?」
今は自分のことよりもお客様のことだ。同じように不安な思いをしている人もたくさんいるはずだ。
「まずは企画展にいるお客様に非常階段前に集まっていただく。もうすぐ非常電源をつかってアナウンスが入るから、その指示が出たら従って誘導する。」
私たちは日頃から避難訓練をして役割分担を確認していた。私と先輩はフロアのお客様の誘導係。
救護係や本部係、火の元安全確認係などいろいろわかれている。