あなたの左手、 私の右手。
「誰かいますか?」
エレベーターは45階の少し下で止まっていて、エレベーターの扉を開けても、エレベーターの中は見えない。

「監視カメラは?」
「配電の問題で中のモニターが機能してしていません。」
「赤名」
先輩が私の方に自分の携帯電話を投げて来た。

「アドレスのエレベーター管理会社で検索すると管理会社の番号が出るから電話してメンテナンス呼べ。」
「はいっ!」
まだ中に誰かが取り残されているかどうかは確かな情報ではない。
それでも、メンテナンスをしないことには、お客様を安全に移動していただくために使用することもできないかもしれない。

私は先輩の携帯電話で番号を出すとすぐに管理会社に電話をした。
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