あなたの左手、 私の右手。
管理会社は今ほかの現場でも作業をしていて、すぐには来られないらしく、最悪1時間以上かかるかもしれないと返事を受けた。
そのまま先輩に報告をする。
「俺、下に降りて中を確認します。」
眉間にしわを寄せた先輩がそう言って前に進もうとする。
私は思わず先輩の腕をつかんでいた。
「大丈夫。大丈夫だから。な?赤名はここで俺に情報をまわしてくれないか?」
「危ないです!」
必死に手に力を込める。
すると先輩はいつものように優しく微笑み「大丈夫。」と頷いた。
ここで止めても先輩はいくのだろうとどこかでわかっている。でも、心配で不安で手を離せない。
ならば私が行くと言おうとしたその時、「通してくれ」と男の人の声が聞こえたかと思うと、スーツをジャケットを脱ぎ捨てて、ネクタイを緩める人が視界に入った。
そのまま先輩に報告をする。
「俺、下に降りて中を確認します。」
眉間にしわを寄せた先輩がそう言って前に進もうとする。
私は思わず先輩の腕をつかんでいた。
「大丈夫。大丈夫だから。な?赤名はここで俺に情報をまわしてくれないか?」
「危ないです!」
必死に手に力を込める。
すると先輩はいつものように優しく微笑み「大丈夫。」と頷いた。
ここで止めても先輩はいくのだろうとどこかでわかっている。でも、心配で不安で手を離せない。
ならば私が行くと言おうとしたその時、「通してくれ」と男の人の声が聞こえたかと思うと、スーツをジャケットを脱ぎ捨てて、ネクタイを緩める人が視界に入った。