あなたの左手、 私の右手。
私はその男性に見覚えがあった。
このデパート【ASAKAWA】の代表取締役社長 朝川律樹だ。
「季里。一緒に行こうって言ってただろ?」
社長は私がパンフレットを渡した女性の隣に立った。
「ごめんなさい。忙しそうだったから。」
社長に少しうつむきながら言うその女性。
「・・・?」
私がきょとんとしていると社長は私の方に視線を向けた。
「新入社員だよね?」
「はいっ!」
社長からの言葉に緊張してピンと背筋を伸ばす。
「赤名と申します。」
「赤名さん。妻がお世話になりました。」
社長なのに、その人は私に頭を下げる。
このデパート【ASAKAWA】の代表取締役社長 朝川律樹だ。
「季里。一緒に行こうって言ってただろ?」
社長は私がパンフレットを渡した女性の隣に立った。
「ごめんなさい。忙しそうだったから。」
社長に少しうつむきながら言うその女性。
「・・・?」
私がきょとんとしていると社長は私の方に視線を向けた。
「新入社員だよね?」
「はいっ!」
社長からの言葉に緊張してピンと背筋を伸ばす。
「赤名と申します。」
「赤名さん。妻がお世話になりました。」
社長なのに、その人は私に頭を下げる。