失恋したら、寄り添ってくれる優しい腹黒後輩に愛され始めました。
 慌てて、心配してくる氷楽くんに、笑みを漏らしてしまった。

「泣いてるって事は……」

「えへへ。ふられちゃった。ごめんね。協力してくれたのに……」

 氷楽くんには、もうし訳なくて仕方がない。


「いいえ、先輩は、よく頑張りました!」

「うぅ……氷楽くん……」

 なんて優しい子なんだぁ……!!

 でも、やっぱり涙は枯れない。
< 3 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop