子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「それを明確にしてなくて……ずるいけど、妊娠できたっていうのに、未だに別れを切り出せないでいるの」
「そっか……紬側の気持ちはよくわかるよ。じゃあ、なんでその相手の人は別れを切り出さないの?」
「それは……たぶん、彼の優しさかな」
俺様でエロ大魔王な柊也さんだけど、本当は優しい人だって、この数ヶ月で十分にわかっている。
「あのさあ、紬。優しさってのは確かにあるかもしれない。でもさ、私にはそもそも入籍する意味がわからない。だから、妊娠しても別れないなんて、ますますわからない。
確かに、妊婦を放り出すのは目覚めが悪いかもしれないよ。けれどね、妊婦さんってなると何かと気を遣わなきゃいけないし、ヤレないし。もし紬の身に何かあれば身内として駆けつけなきゃいけないし……とてもじゃないけど負担だらけじゃないの」
綾の言う通りだ。
私が妊娠した今、柊也さんの言う最大のメリットだって、思うように応じられてない。
改めて言われると、本当にデメリットしか見当たらない。
「おまけに、たとえ放り出しても伯母さんがいるって知ってるんだから、そっちに任せちゃえるんだし」
挨拶こそしていないけど、伯母が私の妊娠を知っていることも、さらに仕事のサポートをしてくれていることも、柊也さんは知っている。
そう考えると、ますます彼が別れを切り出さない理由がわからない。
「そっか……紬側の気持ちはよくわかるよ。じゃあ、なんでその相手の人は別れを切り出さないの?」
「それは……たぶん、彼の優しさかな」
俺様でエロ大魔王な柊也さんだけど、本当は優しい人だって、この数ヶ月で十分にわかっている。
「あのさあ、紬。優しさってのは確かにあるかもしれない。でもさ、私にはそもそも入籍する意味がわからない。だから、妊娠しても別れないなんて、ますますわからない。
確かに、妊婦を放り出すのは目覚めが悪いかもしれないよ。けれどね、妊婦さんってなると何かと気を遣わなきゃいけないし、ヤレないし。もし紬の身に何かあれば身内として駆けつけなきゃいけないし……とてもじゃないけど負担だらけじゃないの」
綾の言う通りだ。
私が妊娠した今、柊也さんの言う最大のメリットだって、思うように応じられてない。
改めて言われると、本当にデメリットしか見当たらない。
「おまけに、たとえ放り出しても伯母さんがいるって知ってるんだから、そっちに任せちゃえるんだし」
挨拶こそしていないけど、伯母が私の妊娠を知っていることも、さらに仕事のサポートをしてくれていることも、柊也さんは知っている。
そう考えると、ますます彼が別れを切り出さない理由がわからない。