子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
ただね……

「確かに、赤ちゃんは可愛い。それが親友の子となればなおのこと」

〝ほらほら〟なんて、送信されてきた雅也君の写真を見せる。

「可愛いな」

子ども好きな圭一は、思わずデレっとした顔になる。

「でしょ?」

雅也君のことを褒められると、なぜか自分も嬉しくなる。いわゆる、叔母バカとでも言うのだろうか?


「けど、問題は次のよ。ほら!!」

画面をスライドさせて、2枚目の写真を表示する。途端に、圭一がピキリと固まった。


「どういうこと?」

いや、私に詰め寄られても……ね?

「なんで綾のスマホに、俺以外の男の写真があるの?」

「だから、問題だって言ったでしょ?」

私を責めるのは、お門違いだ。


< 229 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop