子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
帰宅すると、さっと雅也を抱き抱えてくれる柊也さん。子どもとはいえ、3歳児はそれなりに重い。寝ているとなればなおさらだ。身重の私にはちょっと無理。
私が荷物を片付けていると、柊也さんはささっとお風呂の用意までしてくれた。

「起こすしかないよね」

気持ちよく寝ている雅也。可哀想だけど、今日はたくさん動いて汗もかいたし、お風呂に入れるために起こすことにした。
案の定、しばらく不機嫌に泣いていたけれど、落ち着くとおとなしくお風呂に入ってくれた。休日のお風呂は柊也さんの仕事。俺様エロ大魔王な柊也さんだけど、家事に育児に、文句一つ言わないで手伝ってくれる。

手際良く入浴を済ませると、パジャマを着せたり髪を乾かしたりも、柊也さんがやってくれる。

「もう寝そうだ」

髪を乾かされている雅也を覗き込めば、すでにコクリコクリと揺れている。
少し寝たとはいえ、今日はかなり動き回ったから疲れちゃったかな。このままベットに降ろしても、すっと寝入ってくれそうだ。

「紬、俺が寝かしつけておくから、風呂入ってこいよ」

それはありがたい。
後のことは柊也さんに任せて、自分の準備をした。


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