子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「紬。公園に行くぞ」
「うん」
休日ぐらい母に一人の時間をあげたいようで、私を外に連れ出すお父さん。すごく楽しみな気持ちは本物なんだけど……
「あんなにグチグチ言わなくてもいいのにな」
今、お父さんはちょっとむかついている。
それは出かける前の出来事のせいだ。
お母さんに頼まれて、お米を買ってきたお父さん。重いから俺が買ってくるっていう申し出に、お母さんは確かに喜んでいたし、助かっていたと思う。
けれど……
「ちょっと、無洗米にしてって言ったでしょ!!」
〝ありがとう〟もそこそこに、パッケージを見た途端に文句を言っていたお母さん。
「米を研ぐぐらい簡単だろ?一番お得なのって言うからこれにしたんだ。無洗米は若干高いんだよ」
〝間違えた、ごめん。〟って言えば、お母さんもあそこまでイライラしなかったと思う。
お母さんだって在宅で仕事をしている。たまに、「あっ、お米!!」って、仕方なくやっていた作業を中断して、慌ただしく炊飯器をセットする姿を見てるから、米を研ぐ一手間がなくなるだけで随分助かることは知っている。
「米を研ぐぐらいやれって言うの!!」
私に聞かせるでもなく、けれど聞こえる音量で言うお父さん。
「うん」
休日ぐらい母に一人の時間をあげたいようで、私を外に連れ出すお父さん。すごく楽しみな気持ちは本物なんだけど……
「あんなにグチグチ言わなくてもいいのにな」
今、お父さんはちょっとむかついている。
それは出かける前の出来事のせいだ。
お母さんに頼まれて、お米を買ってきたお父さん。重いから俺が買ってくるっていう申し出に、お母さんは確かに喜んでいたし、助かっていたと思う。
けれど……
「ちょっと、無洗米にしてって言ったでしょ!!」
〝ありがとう〟もそこそこに、パッケージを見た途端に文句を言っていたお母さん。
「米を研ぐぐらい簡単だろ?一番お得なのって言うからこれにしたんだ。無洗米は若干高いんだよ」
〝間違えた、ごめん。〟って言えば、お母さんもあそこまでイライラしなかったと思う。
お母さんだって在宅で仕事をしている。たまに、「あっ、お米!!」って、仕方なくやっていた作業を中断して、慌ただしく炊飯器をセットする姿を見てるから、米を研ぐ一手間がなくなるだけで随分助かることは知っている。
「米を研ぐぐらいやれって言うの!!」
私に聞かせるでもなく、けれど聞こえる音量で言うお父さん。