子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
私の両親は、いつもこうだった。
なんで一緒に暮らしているのかわからなくなるぐらい、お互いの文句ばっかり。

一人っ子の私は、常にそれぞれの愚痴を聞かされていた。


2人とも恋愛結婚のはずなのに、結婚までの想いはどこに行ったっていうの?


決して家庭内で大きな喧嘩をするわけではなかった両親。でも、小競り合いの数はかなりだった。嫌なことや困ることは、それが当たり前のように私にこぼす。

そんな状態なのに、なぜか離婚には至らなかった。

我慢の上に成り立った生活だったと思う。

親友の家は、シングルマザーだった。けれど、いつお邪魔しても温かい家庭で、おばさんは優しく迎え入れてくれた。
両親そろったうちよりも、よっぽど居心地が良かった。行くたびに、うちとは違うって直に感じていた。





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