子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
その後、必要な日用品と食料、ケーキを買うために、近くのショッピングモールへ来ていた。

まずは薬局へ。
目的は基礎体温計。

数種類のパッケージを見比べて、真剣に選ぶ私の横で、柊也さんはフンと鼻を鳴らした。

「そんなもんに頼らんでも、3日とあけずに可愛がってやるよ」

「なっ……」

み、3日とあけずに!?
目的は明確なんだから、ピンポイントでいいでしょうに。

ジトーっと横目で見ると、逆にニヤリと返されてしまう。

「紬。前に教えてやっただろう。男の方だって鮮度が大事なの」

せ、鮮度……
その信憑性はいかに?

訝しむ私の横で、避妊具を手に取る柊也さん。

よく考えたら、基礎体温計の横に避妊具があるって……推進してんだか、自重を促してるんだか、矛盾に溢れてる気がする。

「おっと、これはいらないんだった」

絶対わざとだ。
私をからかってるに違いない。

避妊具をもどす柊也さんを、ジロリと見る。

絶対に反応なんてしてやらない。逆にやり返すのみだわ。



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