子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「お、お願いしている立場でなんですが、私だって仕事があるんです。昨晩のようなことが頻繁にあれば、仕事の方に支障をきたして、もともこもありません!!」

「さすがに俺だって自重するわ。昨日はお試し。一回じゃわからないだろ?」

いっ、一回で十分だってば!!


こんな発言ばかりされて、私の沸騰した頭の熱は冷めることがない。


「まあ、俺も時期によっては徹夜も泊まり込みもあるし。もしかしたら、チャンスのタイミングで応えてやれないこともあるかもしれない」

さっきまでふざけてたと思えば、急にこうやって真面目な顔をされるから、切り替えに困ってしまう。おちゃらけて、明けすけなスケベで変態的な発言が多いけど、根底ではちゃんと考えてくれるんだなあって感じる。

「それはもちろん、承知してます。お互い最優先は仕事でないと。私も、基盤が崩れた状態での子育ては無理なので」

「まあ、そうだが……だだ、紬はお金の心配だけはしなくていい」

お金の心配?

柊也さんの言いたいことがわからず、首を傾げた。



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