子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
強引に口を塞いできたというのに、私が降参した途端、優しく丁寧に触れてくる。
柊也さんは、私の体の至るところに口付けていく。彼の唇が触れてない箇所なんて、ないんじゃないかってぐらいに。

どうしてこんなにも丁寧に抱くのだろう……
彼の言うお試しも終わったことだし、てっきり義務的な行為になると思っていたのに。


ふと、柊也さんの動きが止まった。
不思議に思って目を開けると、彼の瞳の中には焦らされすぎて頬を紅潮させ、潤んだ瞳の自分が写っていた。

「俺、もう限界」

焦らしてた自覚はあるんだと、ぼんやりと思う。

「このまま、着けずにいいんだな?」

首を縦に振ると、柊也さんは私の額に口付けた。
耳元で「紬、可愛い」って囁きながら、彼は私の中を支配していった。

柊也さんにされるがまま、あられもない声をあげる合間に、時折彼のセクシーなうめき声が聞こえてくる。こんなに気持ちがいいのは初めてで、もうわけが変わらなくなってしまう。





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