子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「うーん……」

スマートフォンのアラームに起こされて目を擦る。

あっ、そうだ。基礎体温。

ボーッとしながらも、それだけは覚えていたようで、早速口に咥えて計測をする。できるだけ体を動かさないで……

ん?
パジャマは?

視線だけを動かしていたところ、裸の自分に気付いてギョッとする。

あれ?昨日って……

そこまで考えたタイミングで、検温終了を知らせる音がなった。



改めて、昨晩を振り返る。
そっと自分の右隣を伺って、思い出した。

私、昨日……柊也さんと避妊しないでしたんだった。


「ん……」

身じろぐ柊也さんに、ドキリと胸が跳ねる。
彼もまた裸で寝ていたようで、ちらっと見える素肌に、ますますドキドキしてくる。

こんなの、朝から心臓に悪すぎる。
思わず両手で顔を覆っていると、彼の腕が私を抱き寄せた。

「ひっ……」

色気がない声なのは、百も承知だ。でも、お互い裸で、突然抱き寄せられたんだから仕方がないと思う。




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