恋愛経験0のイケメン俳優と恋をした件。(事件)

「あのさ…紬…
それ、オレに言ってくんない?
ライトに言わないで…」



上から大和の声がした



「あ、ホントだ…」



大和と目が合った



ドキン…



大和…キスしたい…



私は背伸びした



ドキ…

ドキ…

ドキ…



「ライト抱っこしてるから
もっと背伸びしないと、届かないけど…」



大和が言った



あ、そっか…



もう少し…



「紬のチビ…」



そのまま背中にあるガラスにそって

ゆっくり床に滑り落ちた



ドキ…

ドキ…



「紬、さっきのホント…?」



大和の声がガラスに当たって

跳ね返って聞こえる



ドキ…

ドキ…



「さっきの…?」



「毎日一緒にいたいって…」



ドキ…

ドキ…



「うん…ホントだよ…
それぐらい、大和のこと、好き…」



ドキ…

ドキ…



「どぉしたらいいかわからないくらい
好きって…」



ドキ…

ドキ…



「うん…
…好きだよ…」



「昨日も電話で言ったけど…
オレも紬のこと好きだよ
会って、ちゃんと目見て言いたかった

17歳の誕生日、おめでとう

何もできないバカな彼氏だけど
紬のことが1番好きだから…
コレは、ホントだから!

本当に、大好きだから…」



ドキ…

ドキ…

ドキ…



大和の瞳に

私と

ガラス越しに見えるネオンが映ってた



目を見て言ってくれた



おめでとう

大好き…って…



ドキドキ…

ドキドキ…

ドキドキ…



「大和…嬉しい…
…大好き…」



「紬…」



目を閉じたら

大和の唇がそっと触れた



ーーー



ドキドキ…

ドキドキ…



背中に当たるガラスが

冷たくて気持ちよかった



きっと



耳も顔も真っ赤だと思う(⸝⸝>_<⸝⸝)



ドキドキ…

ドキドキ…



「大和…」



「ん…?」



離れたくない



ドキドキ…

ドキドキ…



ーーー



私からキスした



ドキドキ…

ドキドキ…



ーーー



大和がキスで返してくれた



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