恋愛経験0のイケメン俳優と恋をした件。(事件)

「ねぇ、大蔵くんのアパート行ってみたい!
ひとり暮らしなんだよね?」



莉菜に言われた



「うち犬いるから…
知らない人来ると怖がるからさ
ごめん」



「犬の名前って…ライト?」



「え…なんで…准から聞いた?」



「んーん…聞いてないよ
ねぇ、大蔵くんメガネ取ってみて!」



「え…」



「メガネ外した方が絶対カッコいいよ!」



「や…オレは、コレで…」



「大蔵くんて誰かに似てる!
言われたことない?」



「あー、あるよ
漫画の主人公だって…」



キラキラした瞳で言ったキミを思い出した



「なに、それ…

じゃなくて!
輝!大和輝に似てるって言われない?」



ドキ…


バレてる?



「知らない
誰?それ…」



「私、輝のファンだったの
急に芸能界引退しちゃってショックだった
輝が飼ってた犬がライトっていうの
よくテレビで話してたから…」



「ごめん
オレそーゆーの興味なくてさ
ぜんぜん、知らない
犬の名前も偶然じゃないかな?」



莉菜がオレをジッと見た


ヤバ…



「大和輝じゃないとしても
私、大蔵くんと付き合ってもいいよ」



莉菜はたぶん

オレを大和輝だって思ってる



だからオレと…



「前も言ったけど受験生だし…
莉菜には、もっと似合う人がいるよ」



「へー…やっぱり
私みたいな一般人相手にしてくれないんだ
女優さんみたいに綺麗じゃなきゃ
好きになってくれないんだ」



ほら…やっぱり…



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