恋愛経験0のイケメン俳優と恋をした件。(事件)
「会いたかった」
え…
今の声、私じゃないよ
「会いたかったよ、ツムツム」
目の前の大蔵さんから聞こえる
その声
いつもの大蔵さんの優しい声
嬉しくて
また泣きそうになった
「私、掃除機かけますね!」
大蔵さんが笑った
「なに?その返事
…
まぁ、いいや…
今日、掃除しなくていいよ
いつも綺麗だし…」
「あ、洗濯先に回さなきゃ!」
「さっきオレやったよ」
「じゃあ、お風呂掃除してきます」
「さっきシャワーしたけど
汚れてなかった」
「夕飯どぉしますか?
何も材料なくて…
しばらく作ってないから買い置きもないし…」
「織乃さんの手料理食べたいけど
またすぐ行かなきゃなんだ
最近、深夜の仕事が多くてさ…
…
とりあえず、
やることないから落ち着いて」
私も、会いたかったです
その返事をごまかすのに必死だった
「やることなかったら…
今日は帰った方がいいですか?」
やっと会えたのに…
ワンワン!ワンワン!´•ﻌ•`♡
足元に来たライトを抱っこした
「ライトが帰らないで!だって…」
ソファーに座りながら大蔵さんが言った
「ツムツムも座りなよ!
ちょっと話したいから…」