プラチナー1st-
「待って。それは違うわ。浜嶋主任はなんにもしてないもん。一緒にお酒飲んだだけよ」

「でも、お前、一回っきりじゃないんだろ?」

まあ、それも事実なので頷く。

「不倫じゃん!」

「だから、違うってば。私が仕事長引いたのを労ってくれてるだけ。浜嶋主任は私のこと何とも思ってない」

「じゃあ、お前はどうなの」

其処をつかれると、ちょっと痛い。でも今は見ないふり。

「私も、何とも思ってないわ」

紗子の答えに、和久田は目を見開いた。そして、それなら話は早いじゃん、と言って、こう言った。

「今日、俺と付き合って。浜嶋主任が良いなら、俺でも良いよな?」

「はあ?」

なんで和久田くんと…。そう思ったけど、浜嶋主任と何でもないことを証明するには、付き合わないわけにはいかなかった。

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