プラチナー1st-
「いいわよ。折角の金曜日じゃない。詩織は帰ったら? またご飯に誘って?」
詩織は紗子の言葉に、そお? とちょっとだけ気にした様子だった。だから紗子は、
「私なら、ホントに平気。気にしないで?」
と言って、詩織に向かって手を振った。そこまでされると、詩織も強くは出られない。
「うん…。それじゃあ私は帰るけど…。紗子、気をつけてね。夜遅くまで残らないのよ」
「ふふ、大丈夫大丈夫。じゃあねー」
パーティションの間を抜けていく同僚を見送って、パソコンに向き直る。沢山の市場調査の結果のデータを参考に、候補のデザイン画を月曜の会議に出席するメンバーにメールで配布しなければならない。
いくつかの候補のデザイン画を描いた後、調査データと見比べて見栄えを勘案してこれだというものを数個決める。すべてのデザインデータをチェックしてメールを送付し終わる頃には週末と言うこともあって、フロアは暗くなっていた。
詩織は紗子の言葉に、そお? とちょっとだけ気にした様子だった。だから紗子は、
「私なら、ホントに平気。気にしないで?」
と言って、詩織に向かって手を振った。そこまでされると、詩織も強くは出られない。
「うん…。それじゃあ私は帰るけど…。紗子、気をつけてね。夜遅くまで残らないのよ」
「ふふ、大丈夫大丈夫。じゃあねー」
パーティションの間を抜けていく同僚を見送って、パソコンに向き直る。沢山の市場調査の結果のデータを参考に、候補のデザイン画を月曜の会議に出席するメンバーにメールで配布しなければならない。
いくつかの候補のデザイン画を描いた後、調査データと見比べて見栄えを勘案してこれだというものを数個決める。すべてのデザインデータをチェックしてメールを送付し終わる頃には週末と言うこともあって、フロアは暗くなっていた。