先生は旦那様
家の中に入ると、相変わらず賑やかな家だった。


「ただいま」

「え?あら、早かったのね」


そりゃ、早く要件終わらせたいから。

「まぁね」


ニコニコするお母さん。

ほんと、なんなのって。


「あ、ねぇね~!」

「智也!久しぶり」


私には、6歳の弟がいる。

いつも、”ねぇね”って言いながら私の後ろをくっついて歩いてくる。

それがもう、可愛すぎて唯一の癒しだったり。
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