先生は旦那様
「バカ!」


バカって…

いや、バカだよね。


「日中、お義母さん呼べないのか?」

「わかんない、聞いてみる」

「てか、美弥がしばらく実家に帰ればいいことじゃ?」


………!!!

その手があった!!!!!


「そうだよ!それだ〜!」

「あ、やっぱり無理」

「へ?」


夏希が焦って、無理と訂正してきた。

何に焦ってんのか知らないけど、実家帰れないんだ。


「やっぱりここで智也くん預かる。だから、日中はお義母さんに来てもらって」

「え?あ、うん…あとで連絡するね」

「おう。じゃ、俺は智也くんと遊んでこよ〜」


そう言って、夏希は智也のところへ行った。

夏希って、小さい子好きなんだ。


てか、智也は夏希のこと嫌ってたはずだけど…

不安になり様子を見に行くと


「なーくん、これしよ〜!」

って、夏希のとこに色鉛筆と紙を持っていってた。


お絵描きかな?


普通に夏希に懐いてるし、『なーくん』???

あだ名までつけてますけど。
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