先生は旦那様
「夏希、帰ってたんだね。おかえり」

「うん、ただいま。智也くん寝た?」

「今やっと寝たところ」


と伝えると、少し寂しそうにしている夏希。

夏希も智也べったりになってきている。


「智也は私の大事な弟なんだからね!!!」

「はいはい、美弥の弟溺愛には叶いません」

と、ふざけて言う夏希。


「でも、夏希に懐いてくれてよかった」

これは本心。

懐いてくれなかったら、ここで預かることはできなかったし…。


「いつかは懐くって思ってたけど、こんな早く懐いてくれるとは俺も思ってなかった」

めちゃくちゃ自信あるじゃん!

まぁ、教師だから自信もあるのだろう。


「さすが、先生だね」

「それ、嫌味?」

「まさか!褒め言葉ですが?」


嫌味なわけ…いや、智也を取られた気分なのは確かだし…少しは嫌味だったかも(苦笑)
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