先生は旦那様
「そうですか…では、教育委員会に連絡させていただきます。

そちらの都合はわかりますが、こちらも黙ってはいられません。

教育委員会がダメでしたら、裁判でも構いませんよ?」

「広川さん…お願いします。

こちらで、沢村の処分を任せてください。

今すぐ解雇処分というわけにはいきませんが、会議を重ねて処分を決めますので」


この校長ダメだ。

確かに言うことはわからなくもないけど、こっちの気持ちはフルシカト。


せめて、私たちの気持ちに寄り添ってくれれば話しは変わってくるのにね。


「すみません、黙って聞いてましたけど…

私たちの気持ちや傷ついた心には、何も思わないのでしょうか?

全部そちらの都合で、薄っぺらいことばかりおっしゃってて…不愉快極まりないです。
そちらで処分は決めてもらって構いませんが
私たちが教育委員会に連絡するのも別に構いせんよね?

教育委員会に連絡しちゃいけない理由なんて、まったくないですよね?」


先生たちには困ることだろうけど、それよりももっと傷つくことをされた人がいる。

教育委員会に連絡しちゃいけない理由はないし、権利はあるはず。
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