死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
☆☆☆
結局梓は厚彦に脅される形でバスケ部の部室へ向かうことになってしまった。
「さすがに、昼間は誰もいないねぇ」
バスケ部の部室はグラウンドの隅にあり、プレハブ小屋のようなものだった。
放課後の方が時間が取れるけれど、部活動をする生徒たちに紛れ込むのは難しいので、この時間に来ることになった。
「そりゃあね……」
梓は職員室で拝借した鍵を使って部室を開けた。
またも『新聞部』という嘘を使ったのだ。
バスケ部の部室に入るのは初めてだったが、戸を開けた瞬間いい香りは鼻をくすぐった。
「芳香剤の匂いだね」
想像していた汗のにおいとは違ったので、ちょっと安堵して梓は部室に足を踏み入れた。
電気をつけてみると、奥の壁に背の高いロッカーが20代ほど並んでいる。
その手前には細長いベンチが2つ並んで置かれていて、丸いテーブルも2つ置かれている。
少しなら飲食できるようになっているようだ。
芳香剤は窓際の床に直接置かれていた。
結局梓は厚彦に脅される形でバスケ部の部室へ向かうことになってしまった。
「さすがに、昼間は誰もいないねぇ」
バスケ部の部室はグラウンドの隅にあり、プレハブ小屋のようなものだった。
放課後の方が時間が取れるけれど、部活動をする生徒たちに紛れ込むのは難しいので、この時間に来ることになった。
「そりゃあね……」
梓は職員室で拝借した鍵を使って部室を開けた。
またも『新聞部』という嘘を使ったのだ。
バスケ部の部室に入るのは初めてだったが、戸を開けた瞬間いい香りは鼻をくすぐった。
「芳香剤の匂いだね」
想像していた汗のにおいとは違ったので、ちょっと安堵して梓は部室に足を踏み入れた。
電気をつけてみると、奥の壁に背の高いロッカーが20代ほど並んでいる。
その手前には細長いベンチが2つ並んで置かれていて、丸いテーブルも2つ置かれている。
少しなら飲食できるようになっているようだ。
芳香剤は窓際の床に直接置かれていた。