死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
梓は玲子の手を握り締めて逃げ続けようとするが、腹部への衝撃のせいか、玲子の動きが極端に鈍くなった。
(やっぱり、ダメだ……!)
机や椅子は絶え間なく空中を飛んでこちらへ向けって吹っ飛んでくるのだ。
止まっている時間が長ければ長いほど、危険が増える。
でも、今の玲子じゃこれ以上のスピードで逃げることはできない。
どうすれば……。
背中に冷や汗が流れて行ったその時だった。
ブンッと大きな物が投げられて、空気が動く音がした。
ハッと息をのんでスマホの明かりをそちらへ向ける。
マミちゃんが投げた椅子はすでに2人の目の前まで迫ってきていた。
(ぶつかる!)
そう思っても自分を庇う暇なんてない距離だ。
なにもできずに呆然としていると、不意に横から厚彦が飛び出してきて椅子をキャッチしていた。
「あっぶねぇ」
そう呟いて、マミちゃんを睨みつける。
(やっぱり、ダメだ……!)
机や椅子は絶え間なく空中を飛んでこちらへ向けって吹っ飛んでくるのだ。
止まっている時間が長ければ長いほど、危険が増える。
でも、今の玲子じゃこれ以上のスピードで逃げることはできない。
どうすれば……。
背中に冷や汗が流れて行ったその時だった。
ブンッと大きな物が投げられて、空気が動く音がした。
ハッと息をのんでスマホの明かりをそちらへ向ける。
マミちゃんが投げた椅子はすでに2人の目の前まで迫ってきていた。
(ぶつかる!)
そう思っても自分を庇う暇なんてない距離だ。
なにもできずに呆然としていると、不意に横から厚彦が飛び出してきて椅子をキャッチしていた。
「あっぶねぇ」
そう呟いて、マミちゃんを睨みつける。