死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
教科書やノートに落書きされる。


上履きを切り刻まれる。


机の中にゴミを詰め込まれる。


そんなことが毎日のように行われるようになった。


クラスの女子の半数が関わったイジメだ。


マミちゃんは次第に誰が犯人なのか分からなくなっていった。


普段自分に優しくしてくれていた男子たちも、誰も手を差し伸べてくれなかった。


そんなある日だった。


午後から体調を崩していたマミちゃんは放課後になってようやく教室へ戻ってきた。


その時偶然、ユウコがひとりで教室に残っていたのだ。


2人の視線がぶつかりあう。


マミちゃんは一瞬呼吸が乱れたが、ゆっくりと自分の席へと向かった。


すると、数時間前までは書かれていなかった落書きがされていた。


死ね。


ブス。


もう聞き慣れた言葉になっていた。
< 294 / 338 >

この作品をシェア

pagetop