死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
「イエスなら一回ノック、ノーなら二回ノック」


カチカチッとシャーペンの芯を出して提案してみる。


すると厚彦は大きく頷いた。


「いいんじゃないか? それなら不自然じゃないしな」


「じゃ、これで決まりね」


2人だけの秘密のやりとりか……。


そう考えると、梓の胸になにか妙な感情が芽生えるのだった。
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