死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
梓はそう言うとベッドの下を探し始めた。


最新技術の機械が隠されていると思っているのだ。


「う~ん、それっぽいものはないなぁ。でも、最近の技術はすごいから、簡単にみつけることはできないのかも」


ブツブツと呟きながらベッドの下から出てくる。


せっかく洗った髪の毛に少しホコリがついている。


厚彦は何気なくそのホコリをつまんでとった。


「とにかくさ、ここにいられるとあたし寝れないから、外へ出てくれる?」


「そうしたいところなんだけどねぇ」


厚彦はなにか言いたそうにして頭をかいた。


「出口はあっち!」


梓はドアを開いて厚彦を誘導する。


厚彦は仕方なくドアの外へと出た。
< 9 / 338 >

この作品をシェア

pagetop