これは僕と彼女の軌道
憶えていたらね
学校の休み時間、自分の机で勉強をしていたら、廊下が騒がしかった。原因は、1年生の女の子が誤って、3年生にジュースをかけてしまったらしい。しかも、その先輩は学校1の不良と有名な、ゴリラのように大柄で厳つい目をした男子。女の子が涙目で謝っても許す様子は見えない。今にも女の子は殴りかかられそうだ。
仲裁に入ろうと廊下を出かけたとき、「やめなさいよ。怖がっているでしょ」と風無さんが助けに入った。
「おい、なんだ。お前も不良のくせして、正義の味方気取りか?」
「私、不真面目で、学校よく休むし、校則も破るけど、別に不良じゃないわよ。貴方と違って人に迷惑かけたり、暴力はしないもん」
彼女は、先輩に対して一切怖気付かず、言挙げをする。
「それに、最初から見てた人の話し聞こえたけど、元はと言えば貴方がこの子にわざとぶつかったんでしょ。そっちが謝りなさい」
臆さずにいる彼女の発言で、ますます怒りがこみ上げる先輩。
「てめぇぇぇーーー!」
ついにブチ切れ、癇癪を起こす。彼女を殴ろうと、手を掲げた。
しかし、彼女は後ろ手に隠してたスプレーを先輩の顔面に向けて吹き付けた。
「いってぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!」
プッシュ―という音と共に、先輩は痛がり、目を押さえる。
「ヘアスプレー常備していてよかった。じゃあね、不良の先輩。1年のきみもバイバイ」
「は、はい。どうもありがとうございました」
女の子は、少しばかり恐縮しているが、取り敢えず大丈夫そうだ。
もう少しで休み時間が終わるにも関わらず、風無さんは教室から遠ざかっていく。
仲裁に入ろうと廊下を出かけたとき、「やめなさいよ。怖がっているでしょ」と風無さんが助けに入った。
「おい、なんだ。お前も不良のくせして、正義の味方気取りか?」
「私、不真面目で、学校よく休むし、校則も破るけど、別に不良じゃないわよ。貴方と違って人に迷惑かけたり、暴力はしないもん」
彼女は、先輩に対して一切怖気付かず、言挙げをする。
「それに、最初から見てた人の話し聞こえたけど、元はと言えば貴方がこの子にわざとぶつかったんでしょ。そっちが謝りなさい」
臆さずにいる彼女の発言で、ますます怒りがこみ上げる先輩。
「てめぇぇぇーーー!」
ついにブチ切れ、癇癪を起こす。彼女を殴ろうと、手を掲げた。
しかし、彼女は後ろ手に隠してたスプレーを先輩の顔面に向けて吹き付けた。
「いってぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!」
プッシュ―という音と共に、先輩は痛がり、目を押さえる。
「ヘアスプレー常備していてよかった。じゃあね、不良の先輩。1年のきみもバイバイ」
「は、はい。どうもありがとうございました」
女の子は、少しばかり恐縮しているが、取り敢えず大丈夫そうだ。
もう少しで休み時間が終わるにも関わらず、風無さんは教室から遠ざかっていく。