可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。
“俺の作戦”が、ドンドン変な方向に行ってってる。
「ごめんなさい、神崎様、僕用事ができてしまったので、今日は失礼させて頂きます」
「あら、分かりましたまた今度」
「はい、また今度会いましょう」
サッと笑顔を見せて、結乃先輩の方に近づいて行った。
「先輩、ちょっと来て」
「い、イヤ……!」
目をウルウルさせている先輩に心が痛みながらも無理矢理お姫様抱っこをしてカフェから出て行った。
桜は多分バイトの支度をしに行ったんだろう。
「や、やめて……!」
……俺、バカだな……。