可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。
コンコンッ

「失礼します」

「こ、この声は!」

 ……1人邪魔なヤツもいるけど……。

「結絵ちゃん!!」

「結乃ちゃん!」

 ギュッと抱きしめあった2人。

「……鈴、早く用を済ませてくれ」

「生憎、1人まだ来てないんですよ」

「はぁ……」

 まさか蓮まで来るなんてな。

 まぁ、結絵さんが来てんだから想定内だけど……。

「1人?誰だ?」

「水月ですよ」

「あー水月か、お前、水月とも顔見知りなのか」

「最悪ですけどそうですよ」

 やはり、水月の名は蓮でも知ってたか。

 この町では俺と先輩と……桜がしめてるからだけど、俺達がいなければ水月も、クロマスク美少女ももっと噂が強かっただろう。
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