可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。

 そのままゆっくりと屋敷に帰って行った。


 後日、嫉妬作戦は崩壊。

 まぁ、こんな可愛い先輩を離さないし、離れないと思うけど。


「あ、あのね、鈴くん……」

「どうしたの?」

「私、わがまま言ってもいいかな?」

「なぁに?いいよ、なんでも言って、あ、でも,別れてはなしだよ」

「ダメだよ、私はずっと鈴くんのだもん!そんなこと言わない!もう口に出すの禁止ね」

「へっ?」

 な、なんだよ!!めっちゃ変な声出た!!!?

「それがわがまま?」

「ううん、違うの」

 下を向いた先輩に胸が高鳴った。

 クソ可愛い、なんだよこれ、なに本当に、語彙がなくなるぐらい可愛い……!!
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