可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。
「は?待って……」

 先輩は、見えないところで頑張ってくれてたの?なんで、俺全然気がつかなかった……。

 この醜い独占欲に覆われる中、天使な先輩は必死に頑張ってくれてたのか……。

 俺、最低〜……。

「ごめん僕、全然わかってなかった」

「?ごめんね、私もだよ、だからさ、今回はおあいこってことで」

 それで本当にいいのかな。

 嘘偽りのない笑みを浮かべた先輩に、俺のちっちぇー良心が痛んだ。

「ありが——」
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