Romantic Mistake!
予期せぬトラブル
朝になり、クリーム色のカーテンの隙間から射し込む光で目を覚ますと、一緒のベッドで眠る颯介さんの顔がすぐ近くにあった。
何度見ても、睫毛が長く、肌もなめらかで、鼻筋も通っている。男の人なのにとても綺麗でため息が出ながらうっとり見つめていると、フッと彼の目蓋が開いた。
「……おはよう。よく眠れた?」
聞いたことのない彼の寝起きの声に、朝からドキドキが止まらない。少し掠れていて、セクシーだ。
「はい」
おかげさまで、と昨夜の行為を思い出しては熱くなる。彼は丁寧に私の身体をほぐしてくれたため、まったく疲れが残っていなかった。夜の営みがマッサージ代わりになるなんて聞いたことがないけど、彼の触れ方は本当にそんな感じだ。
「上手、なんですね……」
ふて腐れてるみたいになっちゃったな、とつぶやいてから考える。
「どうだろう。麻織さんがかわいくて、夢中だったよ」
フォローされ、恥ずかしくなって毛布で口もとを隠すと、彼の手に阻まれてキスを落とされる。