Romantic Mistake!

素肌のままで毛布の中に引き込まれ、絡まりながら仲直りのキスを交わす。彼はごめんねのかわりのように何度も「チュ」と音を鳴らしながら、甘くささやいた。

「今日はしたいことある?」

朝の時点で十分満たされていて、これ以上のワガママは出てこない。

「颯介さんと一緒なら、どこでもいいです」

「じゃあ昨日はいろいろと連れ回してしまったから、今日はゆっくりできるところにしようか。箱根に温泉付きの別荘があるんだけど、ふたりで行かない?」

「温泉!」

興奮しすぎて勢いよく上半身起こし、毛布がバサッと音を立てた。髪の毛の乱れた私の頭がピョコンと出る。

「うん。どうかな」

髪を整えられながら聞かれ、私は目を輝かせてコクコクとうなずいた。
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