キス、涙々。
*
保健室にいくと先生はちょうど不在だった。
「わたし探してくるね!」
「いいよ」
「えっ」
「いいよ、大丈夫」
飛び出そうとしたらハギくんに呼び止められる。
振りかえると、彼はわたしよりもずっと落ち着いて椅子に腰かけていた。
「ヤオが手当てして」
「え、でも……いいの?わたし、保健委員じゃない」
みるも耐えない結果になってしまうかもしれない。
誰かの手当てなんてしたこともなかった。
だけどハギくんは大丈夫、と言う。
「他人に触られんの、苦手なんだよね」
保健室にいくと先生はちょうど不在だった。
「わたし探してくるね!」
「いいよ」
「えっ」
「いいよ、大丈夫」
飛び出そうとしたらハギくんに呼び止められる。
振りかえると、彼はわたしよりもずっと落ち着いて椅子に腰かけていた。
「ヤオが手当てして」
「え、でも……いいの?わたし、保健委員じゃない」
みるも耐えない結果になってしまうかもしれない。
誰かの手当てなんてしたこともなかった。
だけどハギくんは大丈夫、と言う。
「他人に触られんの、苦手なんだよね」