キス、涙々。
「え、悩んでる人の励まし方?」
「うん。なにかいい方法はないかなぁ」
お昼やすみになって、タイミングを見計らい訊いてみた。
パンを食べていた美晴ちゃんは、うーんと首をかしげる。
「人にもよるんでない?」
「人にもよる?」
「そう。ましろと、その人の関係性。親密度。それによって対応もまた変わってくるよね」
「た、たしかに……!」
美晴ちゃんの言うとおりだ。
……でも。
わたしとハギくんの関係性ってなんだろう。
クラスメイトでもないし……ただの友だち?
なんだか、そう決めつけると、胸がもやもやする。
ううん、わたしたちは友だちでいいんだよね……?
親密度なんか、もっとわからなかった。
「あのね、美晴ちゃん」
「うん?」
「わたしとハギくんって、どれくらい仲いいんだろう」