キス、涙々。
ちぐはぐな会話だった。
わたしやポポロくんの名前も聞くたびに違う。
それでもおまわりさんはわたしの歩幅をあわせてくれて、ずっと話しかけてくれていた。
ちょっと無表情だったけど、それでも最後にはこわいとは思わなくなっていた。
『ありがとう、おまわりさん!』
お母さんに抱っこをされながら手を振った。
そんなわたしに、おまわりさんは敬礼をしたのだった。
『泣き虫は悪いことじゃないぞ。自分の心に、素直であれ!』
ああ、そうだ。
そうだった──────