キス、涙々。







『ましろちゃんへ 

メリークリスマス!

いい子のましろちゃんに、ポロポロくんからのプレゼントだよ!

ぼくはいつでも、ましろちゃんのことを応援しているからね。  
    
 ポロポロくんより』




何気なく裏を返すと、そこにもなにかが書かれていた。





『君がつらくなったとき、くじけそうになったとき。

どうしようもなく泣きたくなったとき。

そんなときはたくさん甘えなさい。


見守ってくれる人が、
君の周りにはいっぱいいるよ。



大丈夫、きみはひとりじゃない。』




そうして袋の底に眠っていたのは、スコップだった。


あの日、わたしが取られたものと同じもの。だけど汚れや傷ひとつ付いていない、ポポロくんのスコップだった……




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