キス、涙々。
キス、涙々。
*
「なんで、また風紀委員……?」
「そりゃ当然だろ。言い出しっぺが抜けてどうする」
「あうぅ……眠いよぉ」
「気張れ、そして踏ん張れ」
ぺしぺしとバインダーで頭を叩かれる。
となりに立っている加賀屋くんはちっとも眠そうじゃない。
しぱしぱする目を擦りながら、あくびを我慢する。
こんな生活があと1年……
そう思い続けて、はや3年。
うららかな4月の早朝、わたしは今日も校門まえに突っ立っている。
「うげ。今日って服装指導の日だっけ」
けだるそうな声が聞こえてきた。
朝は誰だって眠いし、しんどいよね……と心の中で同感しながら頷いた。
わたしだってできることならやりたくないけど、やらなきゃ終わらないんだ。
がんばれましろ。今週はあと4日!……もある。
「こちらにもどうぞー!スムーズな指導にご協力お願いします!」
男子委員のほうがつまりはじめたから、手をあげてそう促したけど。
わたしの顔をみた人はみんな顔をしかめた。
お前がいちばんスムーズじゃないんだよな、って顔。
「なんで、また風紀委員……?」
「そりゃ当然だろ。言い出しっぺが抜けてどうする」
「あうぅ……眠いよぉ」
「気張れ、そして踏ん張れ」
ぺしぺしとバインダーで頭を叩かれる。
となりに立っている加賀屋くんはちっとも眠そうじゃない。
しぱしぱする目を擦りながら、あくびを我慢する。
こんな生活があと1年……
そう思い続けて、はや3年。
うららかな4月の早朝、わたしは今日も校門まえに突っ立っている。
「うげ。今日って服装指導の日だっけ」
けだるそうな声が聞こえてきた。
朝は誰だって眠いし、しんどいよね……と心の中で同感しながら頷いた。
わたしだってできることならやりたくないけど、やらなきゃ終わらないんだ。
がんばれましろ。今週はあと4日!……もある。
「こちらにもどうぞー!スムーズな指導にご協力お願いします!」
男子委員のほうがつまりはじめたから、手をあげてそう促したけど。
わたしの顔をみた人はみんな顔をしかめた。
お前がいちばんスムーズじゃないんだよな、って顔。