キス、涙々。
「先輩だって色へんですよね?」
「これは……もとからこういう色で、」
「じゃああたしもこれ、裸眼なんで」
「でも青色にみえるなぁ……」
「じつはロシア人なんです。あの、遅刻するんでもう行ってもいいですか。まだ課題も終わってないんで」
すぐバレるような嘘や、強行突破をしかけてくる子も数多く。
そんな彼女らをなんとか押しとどめ、せめて名前とクラスだけは控えなくちゃいけない。
最終的に浴びせられるのは、よくて舌打ち。
わるくて暴言。
精神的にも肉体的にもきつい、風紀委員の仕事。
これ労災おりてもいいと思うんだ。